前頭連合野/46野のORIGINAL NOVEL

※ 無断転載等、持ち帰り等はしないで下さい。
※著作権は前頭連合野/46野の管理人、怪物の顔(鮭)にあります。





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「―――― ―やっぱり、結婚なんて出来ない。断る!」

坂本九が歌う名曲『幸せなら手を叩こう』が流れる中、貰った婚姻届を思いっきり突き出す。

「なんですか、いきなり・・・・・」

突き出された相手は今井絵理加、ここは喫茶店ミューズ。

「―――― ―受け取ってくれ!・・・返す」
「お待ちなさい、まず理由を教えて頂戴!」

今井は眉間に皴寄せて、突き渡そうとする孔蛾の腕をぐっと斜めに押しのける。

「理由も何も、好きでもない同士が結婚するのはおかしいと思う!!」
「―――― ―だからそれは、私はおやめなさいと言ったはずです。
まだわかってもいない事を決め付けるのは、と、・・・・・だいたい、理解しているの?
あなたがこの話を断るってことが如何いう事なのか?」

孔蛾が春日子との結婚を拒む=再び借金返済地獄。

「わかっている!!理解できている!金は返す、必ず返す!!
何年何十年かかって絶対に返すから!だから、だから結婚はしない!!」

「―――― ―本気?」
「・・・本気だ!」

強い眼をして「本気」と言う孔蛾に今井は「・・・・はぁ〜」と深い溜め息をつく。

「―― ―大事な話があるから絶対今直ぐ来てくれって言うから来たら・・・・こんな結果を言われるなんて・・・・ショックだわ・・・。
この前、あなたが"努力してみます"と返事したから、てっきりそのOKの返事だとばかり・・・・
わかる?私の苦労?講義の途中で抜けてきたのよ・・・・」

今井は孔蛾に婚姻届を渡す時、あらかじめ紙の裏に薄らと緊急連絡先として自分の携帯番号を鉛筆で書いておいた。
今日、孔蛾がその携帯番号に行き成り電話してきたのだ。まあ・・・緊急連絡先なのだから行き成りは当たり前なのだが・・・・・。

「忙しいのはわかっている。でも、早いうちに如何しても返したかったんだ」
「如何して?」
「―――― ―物事の断りは・・・・早いほうがいいだろ?後々だと・・・・断りにくくなるから」

二人の深刻な話を、カウンターの隅からマスターが覗き見る・・・・・・。
そういえばこのマスターこの前もこの二人を覗き見ていたはず。どうやら覗き癖があるらしい・・・。
てか、やっぱりマスターと宇佐美の執事田沼はそっくり・・・・もしや、兄弟か?
しかし・・・その真相は謎である。

「―――― ―それはそうね、確かに物事を断る時は出来るだけ早いほうがいい・・・・でも、
あなたは何だか妙に"焦っている"変よ、まるで"迫ってくる何かから必死に逃げている様"だわ。
それに、心の中の迷いを無理やり消し去ろうともしている」

今井の鋭い心理観察が孔蛾を攻撃する。

「別にそんな事思っていない!さっさと受け取ってくれよ!!」

今井の言葉を強く否定し、孔蛾は無理やり今井の胸に紙を押し付ける・・・・。
今井は無言のまま、心の中の何かを探るような感じで孔蛾と目を合わせ、
しばらく経つと「セクハラよ」と言って胸に押し付けられた婚姻届を受け取る。

「―――― ―少し期待させて悪かったと思う。勢いでつい受け取ってしまった俺が悪い。
でも俺じゃ駄目なんだよ。まだわかってもいない事を決め付けるどうのこうの以前に、
俺は"幸せにならない人間になる"から一緒になる相手を決して幸せになんて出来ない」

冷静にそう言う孔蛾に今井は「それが本当の理由ね?」と聞く。孔蛾は「そうだ」と答えて小さく頷いた。



「まるで月9の恋愛ドラマみたいなセリフね。
如何して自分は"幸せにならない人間になる"と決めているの?差し支えなければ教えていただけるかしら?」
「―――― ―人は幸せになる為には資格が必要だと思う。俺にはその資格が無いから」
「今度は犯罪者みたいなセリフね」
「―――― ―犯罪者だよ、法の処罰は下されていないけど・・・俺は犯罪者だよ」

辛気臭い暗い空気を背負っている孔蛾に今井は「ふぅん、どうやら・・・あなたも色々問題を抱えているようね。
まぁ、人間は大なり小なり問題を抱えて暮らす生き物だけど。
コレ(婚姻届)は一応預かっておくわ、この件に関しては"保留"という事にしておくから。
私は婚姻届を突き返されたからといって諦める人間じゃない。
あなたの都合なんて、わかっていても知らない。1ミクロンだって譲りはしない。絶対にあなたはYESと言う。
私はA型、A型は完璧主義なの・・・・だから成し遂げるまで"けして諦めない"」と凄みあることを言って懐に婚姻届をしまう。
孔蛾は多少ビビリながらも"俺もA型だよ"と心の中で突っ込こんだ。

「そうだ―――― ―これ、お土産。受け取って頂戴」

今度は急に笑顔になって、今井は孔蛾の手に無理やり何か物を握らせる。
さっきとコロッと態度が変わっている・・・。
孔蛾は何だろうと手を開くと、恋木神社の御守り・・・・・『恋守』が手の平に乗っている。
かなりファンシーな恋愛成就の御守り。恋木神社・・・若い人たちやカップルが行くようなスポット。
今井絵理加よ、よくぞお前はそんな所に一人で行ったものよのう・・・・。

―――― ―えっ?な・ん・で?

「・・・・これ・・・どうして?」
「―――― ―出張先で寄ったの、水田天満宮。
折角だから、それ貴方にあげる。他の人にあげたり無くしたりしちゃ駄目よ。それは貴方にあげたんだから、
絶対無くさないようにストラップにでもしてね。落とさないように確りつけておくのよ!きっとご利益あるわ。
そうそう・・・・その御守り、恋に悩んで困ったりしている時に"よく触って"祈ってね。そしたらもっとご利益があるかも・・・」

満面の笑みを浮かべる今井。
孔蛾は何か何処か彼女にはめられている気がしてならないのは・・・・気のせいだろうか?

「ウフフ・・・・それ、一番効くやつらしいから!」

口を押さえて変な含み笑いをする今井に、孔蛾は顔を苦くして呆れる。

「――― それと一つ言っておくわ、これは私の勝手な意見だけど、
あなたに幸せになる資格があろうと無かろうと、幸せなんて悪く言えば"誰もが想像する偶像"よ。
良く言えば"希望"かしら。ただ・・・資格以前に、幸せは"誰もが手に入れるチャンス"でもあることは確かね。
それじゃ、前もお願いしましたけど、春日子ちゃんのこと頼みますね。では、ごきげんよう―――― ―」

今井は孔蛾にそう告げ、美しくお辞儀をして去っていった。杖を突きながらも鮮やかに。

一枚上手だ―――――今井絵理加の方が孔蛾より一枚上手だった・・・・・。






***







孔蛾が商店街の入り口を潜る。頭の上には水色空の雲と手品グッツみたいな万国国旗が浮かぶ。
万国国旗・・・・如何してこの商店街には万国国旗が何時も吊るされて張り巡らされているのだろうか?
御祭りじゃあるまいし。
もしや、一度なんかのお祭りがあってそのまま出しっぱなし飾りっぱなしなのだろうか?わからない、謎だ。
孔蛾は何時もこの商店街を通る時この疑問と闘っていた。

「―――― −やべぇ・・・俺は一体何をやっているんだろ?」 それはそれで、彼はもう一つの疑問とも闘っていた。
孔蛾は今井から貰った御守りをちゃっかりと携帯に付けていた。しかもしっかりと固く結んで。

―――― − なんで・・・・付けちゃったんだろう。

自分の言った事と行動が大きく矛盾している気がする・・・・。いや、確実に矛盾している。
―――― −深く考えすぎて身動き取れなくなった。
―――― −既にもう引き返せない、抜け出せない。
―――― −理屈がわかってもその通りに自分を運べない、理性も融通も利かない。
孔蛾は以前魔王に言われて事を思い出す。どんなに否定しても今の自分はそんな状態だ。
駄目なのはわかっている。自分はけして幸せになってはいけない。そうしなくっちゃいけない。
無理やりこの現状を全部捨て去らなければならない。
だけど・・・・だけど・・・どうしてもまだ"決心"がつかない。どうしても"奥底の迷いが邪魔をする"。

―――― −ああ、なんだ・・・なんだってこんな面倒な事ばかり考えて生きていくんだぁ?何故?

―――― −人間って・・・・人間って不思議!!

散々悩みぬいた末、結局わからない事は人間って不思議ってことにした。





「―――― −ババァー昼休みの休憩から帰ってきたぞぉー」

岡松精肉店の裏口から孔蛾が入ってくる。

「・・・・?アレ?」

やけに静かだ・・・・何の反応もない。おかしいなと思った孔蛾はレジがある表へ向かう。
しかしカヨ子の姿はなく、かわりに『本日臨時休業』の張り紙がシャッターに貼ってある。

「―――― −ババァー!ババァー!!お〜いババァ―!」

裏口に戻って散々「ババァー!」とカヨ子の事を連呼するが返事なし。

「ババァー本日臨時休業ってなんだよ!!いねぇーのか?オイ、どっか出かけて・・・・」
「―――――――― −ババァーババァーって喧しいよお前は!!二階にいるよ!!馬鹿ノッポ!」

急に階段からカヨ子の怒鳴り声がし、その後カタン!と襖を強く閉める音がした。

「―――― −!?」

―――― −なんだよ、居るんじゃか・・・。カタン!って・・・・すんげぇー音。
しかも馬鹿ノッポ呼ばわりかよ!つーか、二階は俺の部屋(現在孔蛾が使用)じゃん・・何勝手やってんだろ?

不審に思った孔蛾は二階へと階段を上る。古い木造の階段は踏む度にギシギシ軋む。
階段とは関係ないが先日天井は雨漏りした。

「―――― −オイ!ババァ!何俺の部屋で何やって・・!!?」

パタンと襖を開けると・・・カヨ子、春日子、宇佐美、見知らぬ女性、の四人が部屋の中に座って・・・・・
うん?あれ?えっ?見知らぬ女性!?何故か、若い十代後半の女性が居る!!しかも結構かわいい。

―――― −だっ、だだだっ誰?だっ、誰だよ!!?そいつ!!?

「―――― −オイ!!誰!?」

孔蛾は驚き、思わずビシィッ!!と見知らぬ女性を指差す。
指された女性は別に取り乱すわけも慌てるわけでもなく、落ち着いた顔しで孔蛾と目を合わせ、
美味しそうにオレンジジュースをストローでチュウチュウ吸って飲んでいる。他の三人も、まったりと落ち着いていた。

「―――― −山本夏流雫(やまもと げるだ)です」

見知らぬ女性はストローから口を離し自分の名を名乗る。
孔蛾は「ハァ?山本ゲロ田?」と聞き間違えたが「ゲ・ル・ダ!夏流雫!!」と春日子が訂正し、
「頭だけじゃなくって耳も弱いんですかぁ?」と宇佐美にお決まりのように突っ込まれる。

「夏流雫・・・・さん?」
「はい、夏流雫と言います、貴方は?」
「俺?俺の名前は孔蛾・・・・」
「珍しい名前ですね」
「はあ・・それより何で夏流雫さんがここに?」

顔をしかめて孔蛾がそう夏流雫に尋ねると夏流雫は「倒れているところを助けて頂いたんです」と答える。

「―――― −吃驚したよ!何フラフラ歩いているんだろうと思ったら、行き成り店の前でパタンって倒れるんだもん!
だからその場に居たアタシと春日子ちゃんと純くんの三人で急いで店の中へ運んだんだから!!」

カヨ子がパリボリ煎餅を齧りながら事の説明をする。
何時ものような店の昼休みにカヨ子がレジのレシート交換をしていると、前をフラフラと夏流雫が歩いていたらしい。
「おかしいな」と思った矢先、店の前で突然倒れたのだ。
そこに丁度学校から帰って来た春日子と同じく学校から帰って来た宇佐美が出くわし、
これは何事かと騒ぎながらも彼女(夏流雫)を店の中へ三人がかりでなんとか運んだのだ。
その後、夏流雫が回復し自己紹介して今お茶している。そこに丁度孔蛾が帰ってきた。
※岡松精肉店では午後2時〜3時まで昼休み。
※宇佐美くんのその日、五限までの授業。


「女の子一人とはいえ、運ぶの大変だったかだからねぇ!
こんな肝心な時に、無駄に力があるアンタがいないなんてホント役立たずだね、役立たずのノッポ!!」

ついでに嫌味も言われる。
孔蛾は腹立つので「そんなの知らねぇーよ!!昼休みは外出てたんだから!」と口答えするもカヨ子は「なにさ!その言い草!!あんたの昼休みなんて、どうせパチンコかビリヤードでしょ!?フン!そんでパチンコは負けたんだろ?手ぶらだから!!」と強烈な反撃を喰らわせた。 孔蛾は人(今井)と会っていたとは言えず、「ああ、そうだよパチンコだよ!そして負けたよ!」と惨めな嘘をついた・・・・。

「つーか、なんで俺の部屋に運んだの?」
「何でって、アンタの部屋が一番広いからにきまってるだろ!もともと客間として使っていたんだから!」
「・・・・なるほど」

納得すると、孔蛾も座ってお茶菓子の煎餅を取って齧る。

「――― −でも良かったですね、元気になって」

春日子が夏流雫に話し掛ける。

「はい、満足な食事も取らず散々無理して歩き回ったのが祟って倒れてしまいましたが、
皆さんのお陰で助かりました。有難う御座います・・・・・」
夏流雫は皆に向かって深々と頭を下げる。

孔蛾は「何で倒れるまで歩き回ったの?」と夏流雫に聞く、「それは・・・・」と夏流雫は戸惑った。


「あの・・・・差し支えなければ話していただけませんか?なんなら僕等が力になりますから!」

宇佐美が突如そう言い出す。
孔蛾は事情を聞くのはよしとして、余計な事には関わりたくない。つい、「オイ!」と突っ込む。
"僕"なら兎も角、"僕等"。確実に孔蛾達も含まれている。

「―――えっ!?本当に、力になってくださるんですか?」
「はい!もちろん!!」

宇佐美ははっきり返事しちゃった・・・・。彼はかわいい子に弱い。と言うか・・・女に弱い。フェミニスト。
「なら、お話します」と夏流雫が口を開く。

「・・・・実は私 、安藤海(あんどう かい)という幼馴染を捜しているんです!!
半年前、街を二人で歩いていたら突然彼が目と胸に痛みを訴えたんです。一時的な痛みだったし、
念のために眼科や心臓外科にも行って診てもらいましたが何の異常もありませんでした・・・・でも、
その日以来大人しくって清廉潔白だった彼の性格が一変してしまって卑屈と嫌味ばかり言う嫌な人間になってしまったんです。
・・・・・そしてある日、彼と学校帰りに何気なく立ち寄った占いの館でとんでもない事が起こりました。
水晶占いをやっているその占い師は彼を見てこう助言したんです。
"そなたに纏わりつく不吉な影は全て悪魔の鏡の破片が元凶、破片の魔力をおさえる為に私についていなさい"と・・・・
その言葉を信じてしまった彼はそのままその怪しい占い師に付いて行ってしまったんです!!
どんなに私が引き止めても彼はそのまま振り返る事なく、行ってしまいました。
追いかけようにも・・・・急に足が氷の様に冷たく固まって動けません。
まるで"魔法"にでもかけられたみたいに。
それでも必死に彼を追おうとする私に占い師が"欠けてしまった悪魔の鏡を捜してきておいで、
そうしたら彼を帰してあげるよ"って、一言・・・。
だから私はこうやって彼の消息と欠けた鏡を追って追って・・・追いかけて・・・そしたら、
この町にあの占い師が居ると言う噂を聞いて、ついにはその場所までつきとめました。
占い師が居れば彼も居るはず。見つけたら絶対に連れて帰ろうと・・・でもまだ鏡が見つからないんです。
そして途方もなく彷徨っていると、ここで行き倒れに・・・・」


夏流雫は長い事の経緯を語ってくれた。

「―――― −こりゃ変わった失踪事件だねぇ、二時間ドラマで船越がやったら高視聴率間違いなしね」
※船越=船越英一郎氏のこと、二時間ドラマの帝王と呼ばれている。ちなみに嫁は松居 一代。
深刻な顔してカヨ子がバナナの皮を剥きながらそう言う。煎餅の次はバナナを食べる・・・食欲旺盛だ。



「―――― −悪魔の鏡・・・欠けた鏡・・あっ!俺知っているかも!」


ピッと来た孔蛾。夏流雫は驚き「―――――エッ!!本当ですか!!?」と聞く。
孔蛾は「ホント」と答える。
「知っているんですかぁ!!?何処にあるんですか鏡!?」と更に夏流雫が聞くと「宇佐美の家・・・」と答える。
夏流雫は「信じられない・・・・・奇跡だわ・・・さしがていたか鏡が見つかるなんて」と感動した。

「宇佐美、お前が預かっている鏡、"悪魔の鏡"って呼ばれているよな。
それ占い師に持っていって運動会さんを返してもらえ!!」

孔蛾は適当な思いつきを言う、それに宇佐美は怒った顔して「冗談じゃありません!!何言っているんですか!なんで人の物を勝手にあげなきゃいけないんですか!?預かり物ですよ!!やっちゃ駄目でしょ!!だいいち、本当に悪魔の鏡とかいう保障はないじゃんか!!アレはただの噂ですよ!!噂!!単なる噂!あと、運動会さんじゃなくって安藤海さん!!ちゃんと人名覚えて!!」と怒鳴る。

「デカイ声して言うなよ・・・・耳にキンキン響くだろう。
いいじゃんか、本物とかはそこヘンは兎も角、"鏡を後で渡す、先に人質(海)を帰して!"って交渉すれば?
そんで鏡渡さず走って帰る。如何?いい作戦と思うけど?」
「どこがですかっ!?途轍もなく無謀です!!絶対うまくいきません」
「わかんねぇーじゃん、やってみなくっちゃさぁー!!」
「嫌です!!お断り!失敗して鏡に何かあったら如何するんですか?
値打ち物のアンティークミラーですよ!!全部僕の責任になるんですよ!嫌です!!
だいたい、本人見つけたら無理やり連れて帰ればいいじゃないですか!」
「それやったら、逆に誘拐騒ぎとかなって余計ややこしいだろーが!!
話を聞く限り、本人の意思で向こうに付いて行ったんだから!!
無理やりはヤバイだろ、それに傷とかつけちゃったら・・・・・傷害罪へ発展?」
「じゃー、何かあったその時は孔蛾さん一人警察に行って下さい」
「アホか!!ボケッ!!」


孔蛾と宇佐美が言い合う中、夏流雫が「御願いです!!鏡が見つかったなら、それできっと無事取引が出来ます!!
傷つかずに安全に彼も帰ってきてくれます!!少しでも可能性があるのなら、その作戦を実行しましょう!!」と藁にも縋る勢いで二人に迫る。 春日子も「そうですよ!!困っている夏流雫さんの為に!」と煽る。
関係ないが、カヨ子はぐうぐう居眠りしている。
夏流雫のその真剣さに宇佐美は「・・・・わかりました、ただし何かあっても鏡はちゃんとまもって下さいよ」と渋々承諾する。
夏流雫は「有難う御座います!!」と涙を浮かべて感謝する。
そしてこの日、夏流雫はカヨ子の厚意で一泊されてもらった。
こうして孔蛾たちは運動会さん・・・じゃなくって安藤海さんを連れ戻していく事となった。



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